一言で言えば、便利!
でも、その便利の陰で少しモヤっとした気持ちにもなってしまいました。今回は、そんな個人的な感想を…。
新幹線ひかりは、ほぼ外国人専用車両
今までは新幹線といえば、のぞみだったので、ひかりがこんなに外国人で埋まっているなんて知りませんでした。秋の紅葉シーズンで、海外からの観光客も多かったということもあるかもしれませんが…。小さなグループよりも、三世帯とか、友達同志なのか数家族でかたまりになっている感じの、ちょっと大所帯な家族ご一行様グループが多かったようにも思います。
前後左右、見渡す限り訪日客で埋め尽くされた座席…日本に来たはずなのに、日本をほぼ感じないレベル!でした。そういう状況でも、なんとなく落ち着いてしまうところが、日本を離れて長くなったんだな…としみじみしてしまったり。
今日本に住んでいない私も「訪日客」として乗車したわけですが、この状況は、普通に生活している日本在住の人にとってはビックリだろうな…と思う異国な感じの新幹線でした。
特大荷物スペースつき座席を予約したのに、荷物が置けない
日本滞在最終日、実家から羽田空港へ移動する際に乗ったひかりで起こった出来事です。
新幹線は名古屋駅からの利用で始発駅ではなかったので、「もしかしたら、荷物スペースに誰かの荷物置いてあるかもな…」と少し思っていました。
今回の滞在中、新幹線を利用した際、車掌さんが誰のか分からないスーツケースをゴロゴロ転がしつつ、持ち主を探し、大型荷物置き可能な席を予約しなかった持ち主に、スーツケースを置かないよう注意していたのを見ていたので、勝手に置いちゃう人多いんだろうな…と予想はしていました。
自分も被害に遭うとは!
新幹線に乗り込んだ瞬間、荷物置き場から飛び出ている巨大なスーツケースが…3人がけの座席に1人しか座ってないのに、巨大なスーツケース3個とバックパック1つがありました。
さらに言うと、私たちのスーツケースの3辺合計は160cmちょうどくらい(それぞれ19kg、21kgとそこそこ重い!)でしたが、それをはるかに上回る、パッと見でも気が付くくらいデカい巨大スーツケース!飛行機でも、おそらく有料の預け入れになるサイズ。
あまりのデカさに、座席の後ろピッタリというか無理やりしか入っておらず、出すのにも一苦労しました。ちょっと削ってたし…座席後ろの荷物置きスペースでもちょっと無理だよ!なサイズでした。
乗車直前に「あー日本人て舐められてるな…」と思った出来事もあったため、ちょっと私の虫の居所がよくなかったのもありますが、これは戦うしかないと妙な闘争心が…。とにかく、この誰のかよく分からない荷物をどかさねば…と思い、大型荷物を置ける座席に座っていた男性に荷物についてたずねてみました。
「置いてあるスーツケースは、全部あなたのなの?」と聞くと、あまりハッキリしない返事をされて、何度かこの質問を繰り返していると、特大荷物スペースつき座席の1つ前の座席に座っていた女性2人が私たちの会話に突然入ってきました。
その女性たちは「私たちはちゃんと予約したから、そこにスーツケースを置いてるんだ。」と、私に説明されたのですが、いやいや、してないよね?と、やんわり私が返すと、「予約してるから!」の一点張り。
私の説明が悪いんだなと思い、ちゃんと説明してみました。
荷物を置けるのは、この座席を指定した人のみで、あなたたちは、その1個前の席を予約しただけで、荷物を置ける座席は予約してないよ!
そう言ったら、急に静かにはなったものの、相変わらず荷物は放置だし、私たちのスーツケースの行き場がないことには変わりはなかったのですが。
なぜ彼女たちが会話に入ってくるのか意味が分からなかったのですが、のちに発覚したのが、どうやら1人で座っていた男性の身内だったみたいで、彼の身内2人が前の席にいて、その身内のスーツケースでした。
予約していない人の荷物が鎮座していることは予想していましたが、まさか身内の1人だけ座席を指定し、それ以外の人は別の席に座り、身内1人に全員分の荷物をまかせて荷物置きスペースを使うなんて、思いもよらなかったです。
これじゃあ何のために余裕を持って早めに荷物を置ける座席を指定したんだか…。
個数自体は2個でしたが、超巨大スーツケースだったため、私たちのスーツケース3個弱分くらいのスペースを取っていたので、それも運が悪かった!
でも、よく考えると、一応、乗客1人が持ち込める個数やサイズの制限はしているものの、飛行機のように誰かがチェックするわけでもないので、色々とザルな管理です。その緩さがまだまだ安全な日本ぽいところでもあるのですが…。
日本到着後すぐに乗車した方達の荷物は安全だろうけど、そうじゃない場合は、個々人のモラルに頼るしかないっていうのも、様々なバックグラウンドを持った乗客が利用すると考えると、ちょっと不安なところ。
ようやく私たちの荷物が置けた頃にはどっと疲れました。
誰のか分からなかった荷物は、車両の前方に座っていた人のものだったのですが、その巨大な荷物を、隣の2人がけ座席にいた訪日客の方達が「私たちの後ろ置いていいわよ〜」としきりに私に言ってくれましたが、そういう問題ではないと私は思います。(最終的には置きっぱだったのですが。)
一応、規則があるので守った方がフェアだし、物事がスムーズにいくと思います。それに、安全面でも、やっぱり誰のか分からない荷物を側に置いておくっていうのは、どうかなとも思います。特に、電車はセキュリティーチェックがあるわけでもないので…。
他の乗客のみなさんは、狭いながらも頭上に置いたり座席前に置いたりと、なんとか工夫してやりくりしているのに、ルールに従わなかった人を許容するのも、なんだかな〜と思いました。今回のスーツケースは巨大すぎて、ちょっと通路にはみ出ているというのも問題でした。
これからも訪日客が増加するのか、減少に変わっていくのか分かりませんが、日本人も1、2泊程度の旅行をスーツケースで移動するのが普通になってきているような今、電車の中に収納ができるスペースが少ないというのは問題かな、と思いました。
JR東海等も1人につき2個(それぞれ30kg)まで大型荷物をOKとしているのであれば、まずはその場所を確保する必要があるのでは?と思います。頭上にギリギリ置ける荷物もありますが、それでも、棚からはみ出して置くのが基本になっていました。安全なのかどうなのかちょっと疑問でした。足元に置くとすると、日本人サイズの体格なら置けそうですが、欧米人の体格だとおそらく無理そうです。そして、置けたとしても、前の席の人はリクライニングが使えなくなると思います。
30kgまでOKとしていますが、まず、そんな重い荷物を持ち上げることは可能なのか?という疑問もあります…。おそらくほとんどの人が無理なはず。棚にあげるとか、1,000円徴収とかいう対応ではなくて、車両そのものをなんとかしなくてはいけないのでは?と思います。
おそらく、頭上の収納スペースも、元々はお菓子とかちょっとした置き物などのお土産や、ボストンバッグ・ダッフルバッグみたい柔らかい素材のもの、万が一、落下しても大きなケガをしないようなものを置く前提で作ったんじゃないかな?と思うので、スーツケースを置くのには向いてないと思います。ただの乗客でしかない私の超個人的な意見ですが。
というわけで、将来的にはもうちょっと工夫が欲しいところです。
ひかりの混雑具合
今回、私たちは東京ー名古屋、名古屋ー岡山、岡山ー新大阪と新幹線を利用しました。
倉敷へ行った日、新幹線は予想通りの混雑具合でしたが、ビックリしたのが、京都を過ぎ、新大阪を過ぎると、ほぼ貸切状態になったことです。
インバウンド需要などとニュースでよく見かけましたが、訪日客の行き先は東京ー大阪間でほとんどおさまっているんだな…と思いました。もしかしたら、東京から大阪よりさらに西へ行く場合、新幹線ではなく飛行機を利用されているのかもしれませんが…。
初めて日本に行かれる場合、東京(&東京近郊)・大阪・京都あたりを回ることが多いそうです。というのも、どこ行こう?と調べると、この3都市がオススメで出てくるから、らしいですよ。
同じように、倉敷からの帰りも、そんなに混雑はしていませんでした。ただ、行きとは様子が違って、訪日客のかわりに出張帰りの方が多かったのか、スーツ姿の会社員の方の利用が目立ちました。
駅係員の言うことを聞かない訪日客
名古屋駅で新幹線を待っていた日本滞在最終日。
駅のホームで同じ列付近にいた訪日一家の子供たち(といっても10代半ば〜後半くらい)が、ホームの壁を超えて身を乗り出し、手を伸ばし、スマホで写真か動画を撮ろうと必死でした。
当然、駅係員の方に注意されていましたが、全然やめません…。何度も放送で注意され、さらに直接注意されたにもかかわらず、全然やめませんでした。
その様子を見ていたら、なんかムショーに腹が立ってきて、私が英語で注意したら、同時に横で私の旦那さんも注意してたっていう…。私たちが注意した後、ようやく彼らの親たちが子供たちに注意していました。
そこで思ったのは…
日本人の言うことは、聞かなくてもいいとでも思ってるんじゃないのか?もしや、見下されてる!?
これが、もし彼らがアメリカにいたとしたら、注意された時点で行動を慎んでたと思うのです。というか、その前に、こんな行動はしてもなかったかもしれませんが…。
こんなことがあったので、直後に新幹線に乗って荷物置き場が占領されていたのを見たら、「日本人を舐めるなー!」という気持ちが込み上げてきてしまった訳です。
ちょっとモヤっとした快速車両
日本に滞在中、1度だけ「?」と思ってしまう出来事がありました。
名古屋駅発の快速に乗った時のことです。滞在中すでに何度か乗っていたので、その日も普通に乗車したのですが…。これまで車内で検札はされたことがなかったのですが、この日は、乗車券・特急券の確認に来られました。
ここまではいいのです。車掌さんはご自身の業務を全うされただけです。
なんだか差別だな、と思ったのは、指定席に座っていたのは、私と旦那さんの2人だけではありません。なのに、私たちのまわりの方々の指定席や乗車券の確認はされず、私たちと私たちの後ろにいた1人だけを確認して検札が終了したことです。始発駅でギューギューの満員電車だったので、他の乗客はすでに確認済みだったとも思えないし、まわりの人は寝てもいなかったし、なぜ確認されなかったのか今でも不思議です。
思いたくはないけど、旦那さんがどこからどう見ても訪日客なので、ちょっとした差別なのかな…と思ったり。こういうことは、日本に来ると、それなりにあるそうなので、彼はなんとも思っていなかったですが。
それに巻き込まれた私!
近鉄特急に乗った際に、最近は座席上のライトで座席状況が分かるようになってるんだな〜と思っていたところでしたが、乗車した快速はそういうものもなく、古い電車で座席番号しか書いてないものだったのと、私たちは指定席を駅で手続きしてから乗車したのに、あれは何だったんだろう…とモヤっとしました。
のぞみ v.s. ひかり
JRパスは、たしかに便利でした。
ただ、次回も使うかと考えてみると…「う〜ん、どうかな〜…」という気持ちが今のところは大きいです。
ひかりの大型スーツケースまみれの車両より、ゆとりのあるのぞみの方がいいかな、と思ったり。それから、やっぱり時間が制限されてしまうのも、難点でした。「とにかく乗り遅れないように!」と、常に時間を気にしないといけなかったので、気が休まらなかったというか…。
電車に乗っている時間が少し長いのはそこまで気にならなかったのですが、ひかりは、乗り遅れるとダメージが大きいというのがツラいところ。なので、やっぱり次回は都度払いでのぞみ利用かな…と思った今回の一時帰国でした。
とにかくスーツケースを持っての乗車は、できれば避けた方がいいということを身をもって学びました。次は、空港へ先に送りたいと思います。でも、日程上、だいたい無理なことが多いんですよね…