【2023年10月】初めてJR PASSを使ってみた〜使い方や引き換えについて〜

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今回の一時帰国は、2019年以来4年ぶりということもあり、“日本を味わう旅をしよう!”という気持ちで東へ西へとそこそこ移動が多い滞在でした。

一時帰国を計画中、単純に都度切符を買った場合と、JRパスを利用した場合で合計金額を比較したところ、JRパスを利用した方が節約できそうだということが分かったので、値上がり直前にJRパスを購入し、初めて使ってみました。

ここでは、引き換えや指定席の取り方についてまとめてみました。

JRパスを利用するにあたっての心得

海外在住日本人へのあたりがキツイJRパスですが、条件さえ満たせば利用できるので、堂々と利用しましょう!

そして、同時に、日本語に不自由がないこともメリットだと思いました。さらに、日本で社会人経験があったり、職務の中で出張手配等、切符を購入していた経験があれば、尚更、その知識をフル活用するといいと思います。どういうことかと言うと…

  • 電車の利用は計画的に!時刻表・路線図(ナビタイムなど)をフル活用
  • 窓口が必須のもの以外は、自動券売機をフル活用

大都市の駅構内のみどりの窓口は、ずーっと混雑しています。訪日客が増えたからというよりは、私が実際見た感じだと、ほとんどが日本人のお客さんでした。

窓口でしか手配できない特殊な切符などがあるのかもしれませんが、JRパスを利用しての旅行の場合、特別に窓口に行く必要は、最初の引き換え時以外にほとんどありません。(実際、私たちはそれっきり行かなかったです。)時間節約のためにも、窓口を避けることを強くオススメします!

それから、「時間だけはたっぷりあるの!来た電車にフラっと乗って旅します!」という人以外は、時刻表アプリなどを使って出発時刻などを事前に調べておくことも大切です。これをしておくと、旅全体がスムーズにいきます。

日本が初めてという海外の方や、日本でほとんど電車に乗る生活をせずに海外へ移住してしまったという方は、自動券売機を使ったり、時刻表を調べたりするのがちょっと難しいかもしれませんが、旅行好きや日本での社会人経験がある方達であれば、おそらく問題なくできると思いますので、「券売機・時刻表アプリ」を活用すると、とても便利です。

JRパスの引き換え

滞在国を出国し、日本に到着したら、JRパスの引換証、パスポートなど必要書類を持ってJRパス本体に引き換えします。引き換え場所は、「ジャパン・レール・パス受取箇所・引換箇所」で確認できます。

私たちは、羽田空港着だったのですが、早朝着だったのと、もしかしたら外国人観光客で混雑しているかもしれないと予想して、羽田空港では引き替えせずに、ひとまず品川の宿泊先へ移動しました。

「みどりの窓口・きっぷうりば」は常に混んでいるという噂

これに関しては、噂というより事実です。

ただ、この混雑具合は今に始まったことではないと思います。私が日本で働いていた頃も常に混んでいました。10年以上前と今と混雑具合に大きな変化がないのは、どういうことなのか…そちらの方が気になります。が、20世紀の頃、色々なものが機械化して人間の生活がラクになると思われていたのに、実際に21世紀になってみたら、逆に手間が増えてたりするものもあるので、こんなものかな、と思ったり。

jinco
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JRといえば、「みどりの窓口」ですが、私も最近知ったことですが、JR東海では「JR全線きっぷうりば」とされているそうです。(詳しくはWikipedia「みどりの窓口」をご参照ください。)

私たちが今回乗り降りで利用した大きめな駅は、品川駅・名古屋駅・金沢駅・岡山駅ですが、どこも激混みでした。外からパッと見て混雑具合が特にスゴイな、と思ったのは名古屋駅です。売り場の前を通ったのが、夕方のラッシュアワー時というのもあるのですが…。窓口のある売り場も、券売機もすごい行列でした。ただ!これも私が日本にいた頃と、特段変わった風景とは思いませんでした。2010年以前もこんな感じでした。

JRパスの引き換えには品川駅を利用&そしてオススメしたいです!

どこもかしこも混雑している「みどりの窓口・きっぷうりば」ですが、JRパスの引き換えに利用した品川駅をオススメしたい理由は、品川駅にはJRパス引き換え用(駅たびコンシェルジュ、というものだと思われます)の窓口があったからです。さらにいうと、品川駅は便利なのに東京駅のように混雑していなくて、スムーズだからです。

jinco
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どうやらJR東日本は、「駅たびコンシェルジュ」というものがあるらしい。訪日客のお世話は、こちらの窓口でされているようです。

最初、普通に長蛇の列に並んでいたところ、旦那さんが「JRパスの列こっちだよ」と教えてくれ、その方向を見てみると専用の窓口がありました!(残念ながら、実写真がないので、場所はサイトから引用した下の案内図をご参照ください。引用元はこちら。)

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みどりの窓口側は混雑しているのですが、入って左手にあるテーブルや椅子が設置されている側が、JRパスの引き換え手続きをしてくれる窓口です。
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JRパスの引き換えは、上の画像にある窓口を目指してください。引用元サイト:JR EAST Travel Service Center (Shinagawa Station)

午前11時ごろに行きましたが、引き換え等の窓口は、それほど混雑しておらず、私たちを含めて数組だけでした。順番待ちしていたそれぞれのグループで、引き換えと同時に指定席を依頼しているようでしたので、時間はかかりましたが、並んでいる人はみんな同じJRパス利用者ということで、変なプレッシャーはなく、時間がかかってもお互い様だよね、というゆったりした空気があって、隣のみどりの窓口に比べて殺伐とした空間ではなくて、良かったです。

場所によっては、旅行会社でも引き換えできるようなので、そういう場所も狙い目かもしれません。

引き換え後のJRパス

引き換え後のJRパスは、普通の乗車券と同じように使えます。そして、見た目も新幹線に乗る時のような普通の乗車券っぽいです。

JRパスは自動改札OKです!

JRパスを引き換えしている間に、こちらを読んでおいてくださいと渡されたものがあり、写真OKだったので撮ってみました。

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リフレクションが激しくてすみません。

自動改札OKなのですが、IC専用改札がたくさん増えてて、どこでも通ることができる訳ではないので、ここは注意が必要です。しかも、駅によっては、ほとんどIC専用改札になっていたので、まず、きっぷが通せる改札を探してから列に並んで改札を通るという流れになります。この改札事情は、今後どういう風になっていくのか気になります。

jinco
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もしかしたら、JRパスも将来的には、スマホ対応になったりするのかしら?

不正利用を防ぐには、良さそうな気もします。でも、結局のところ、鼬ごっこになるような気もしますが…。

JRパスを紛失しても、再発行されません!

JRパスの引き換え時に、窓口の係の人に言われました。

JRパスを紛失しても、再発行はしませんので注意してくださいね!時々、いらっしゃるんですよ、紛失される方が…。」とのことでした。

安くてお値打ちと言われても、それでも前もって何万円も支払って購入したきっぷを紛失した場合、再発行がされないのは、困りますので、使った後はすぐにちゃんと持っているかを都度確認しながら旅行しました。

私はパスケースに入れて持ち歩いていたので、最終日までそこそこキレイな状態でしたが、旦那さんのJRパスは、数日後にはけっこうボロボロな状態になってきており、これで3週間も持ち堪えられるんだろうか…と心配な状況でしたが、なんとか最終日までもちました。

JRパスにはパスポート番号の下4桁が印字

JRパスの左下にパスポート番号下4桁が印字されています。そのため、日本を旅行中でJRパスを利用する際は、パスポートを持ち歩く必要があるそうです。

不審なことがあれば、JRパスとパスポートで本人確認ができるようになっている仕組みだと思いますが、実際にはJRパスで乗車中にパスポートの提示を求められたことはありませんでした。1度だけ、乗車券の提示を求められたことがありましたので、JRパスと指定席の券を提示しましたが、パスポートは聞かれませんでした。

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パスポート番号の下4桁は左下に印字されます。

そのほかにも、いろいろな数字が印字されており、何を意味するのかよく分からなかったので一応消してあります。引き換え場所は、下に印字されています。

JRパスを利用する時の指定席の取り方

JRパスは乗車券のような扱いになりますので、新幹線等の座席を指定したい場合は、別途で手続きが必要です。

その場合、窓口へ行って手続きするか、券売機で手続きをするかのどちらかになります。窓口が混雑していなければ、窓口でも良いと思いますが、大体混雑していますので、指定席の手続きは券売機でするのがオススメです!

券売機について

指定席の券売機は、みどりの窓口・きっぷうりばのそばに設置されていることが多く、大きな駅に行くと、かなりの数が設置されています。指定席の取り方については、JRパスのサイトで詳しく書かれていますので、そちらでご確認ください。

手続き時のポイントとしては、自身のJRパス・パスポート番号の準備をしておくとスムーズにできます。連続での手続きはできないようで、都度、JRパスのQRコード読み取りとパスポート番号の入力が必須でした。これは、正直なところ、ちょっと面倒でした。

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Japan Rail Passのサイトより。

この画面の左端を見ての通り、ぱっと見では、どこが入り口か分かりにくいです。

拡大した様子は、こちら。まず、JRパス専用の画面を選択します。控えめに下の方にあるボタンが入り口です。

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JRパスを引き換えた時に、窓口の係の人が説明してくれたのですが、その時も思わず「えっ小さい!」と言ってしまったほど、控えめさにビックリしました。

ただ、JRパスを使う人の割合と、普段から電車に乗る日本在住の人の割合は、雲泥の差だと思いますので、仕方ないかな…と思います。

JRパスのQRコード読み取り、パスポート番号入力以外は、一般的な電車のきっぷを買う時と同じような手順(出発&到着駅選択、日付時間選択、電車選択etc.)となります。画面通りに進んでいけば、問題なく手続きできると思います。

大きなスーツケースなどがある時

大きなスーツケースがある場合、専用の座席を指定する必要があります。特大荷物のお持ち込みについて」や「Introduction of advance reservations for oversized baggage on the Tokaido/Sanyo/Kyushu Shinkansen」で内容は確認できます。

各車両の最後尾の座席背もたれの後ろにある、荷物置きスペースに置くように決まっているそうです。

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実際には、頭上の荷物置き場にかなりの数の大きなスーツケースを見かけたので、中には荷物置きスペースを諦めて通常の指定席ですませている人も多そうです。

こちらも券売機で手続きできるようですが、私たちはJRパス引き換えの時に、窓口で指定席を取ってもらいました。

JRパスを使ってみて

初めてJRパスを使ってみて、思ったことは「行き先によっては便利!」です。

実家周辺だと、JRはほとんど出番がないため、使う機会があまりありませんでしたが、日本を津々浦々訪れたいという方にはピッタリだと思います。

お得感や節約のために使うというのが本来の目的かもしれませんが、「東京には旅行でしか行きません」という私のような人には、東京の乗り物を理解する前に旅行が終わってしまうことが多いので、JRならなんでも乗れますよ、という分かりやすいパスはありがたいです。

おそらく訪日客でも同じように「JRならなんでもOK」という分かりやすい文句につられて購入している人も多いんじゃないかしら?と思いました。節約云々よりも単純明快なルールにつられて購入している方もそれなりにいるのでは?と思います。

私は日本人で、日本の電車システムをそこそこ理解しているので、指定席を取る時や普通にきっぷを買う時に大変な思いはしませんでしたが、ところどころ訪日客と思われる方が券売機で苦戦しているのを見かけたので、まだまだ色々と改善する余地はあるんだろうなと思いました。

jinco
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と言いつつ、地元周辺に設置された新しい券売機の使い方が分からず、とまどってしまった私です。

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