ここでは、私がどうやって矯正歯科医を見つけてきたのか、前回の歯列矯正経験をいかしながら、どういう点に注目して先生を選んだのかまとめています。
調べるのが面倒〜という方は、普段、通っている歯科医の先生に聞くのもいいと思います。たいてい紹介してくれると思います。
私は、なんとなく自分で選びたかったので、全て自己責任で選びました。
矯正歯科医を探すときに個人的にチェックしたところ
チェック項目は5つです。
- 治療前後の症例写真をたくさん紹介してる
→先生のポートフォリオみたいなもの - インビザラインばかりに頼ってない
→臨機応変に対応してほしい - 先生のバックグラウンド
→普通の歯科医なのか、矯正歯科医なのか - 先生の歯が自前の歯でナチュラルに揃ってる歯並び
→矯正歯科医なのに歯並びが残念だと、患者の私はどういう気持ちで行けばいいのか悩む - 口コミがそこそこいい
→あまりに悪いと、それも悩む
身近に矯正をしている人や最近矯正したよ!なんて人がいれば、どこのクリニックがいいか聞くのもアリ(紹介割引などの特典もあったりします)だと思いますが、私の場合そういう知り合いがいなかったので、ネット検索になりました。
候補の矯正歯科はネット検索、口コミサイトのYelp、American Board of Orthodonticsのメンバーかどうか、私の保険がつかえるかというところから厳選。
ネット検索から候補を4つに絞る
ネット検索で候補を4つに絞りました。
すごい件数の矯正歯科が出てきて、途中でやっぱりいつもの歯科医に紹介してもらおうかと心が折れそうになりましたが、なんとか4つに絞りました。
候補1 A矯正歯科
まずは、近所にある矯正歯科から。
- 近い!徒歩数分の距離
- 最新機器が豊富でオフィスが綺麗な感じ
- 口コミは全部イイ
- 先生が優しそう
- インビザラインDiamond Plusプロバイダー
- 症例写真が全然ない
- どういった治療例が多いか記述がない
近所なので、予約時間や緊急で診てもらいたい時に気兼ねなく通えるというのが最大の魅力でした。
でも、症例写真が全くなかったので、ちょっと珍しいなと思ったのと、どちらかというとインビザライン中心という印象を受けました。オフィスは写真で見ると、とっても綺麗な印象でした。
候補2 B矯正歯科
次に、それなりに近くて便利そうな矯正歯科。
- 行こうと思えば歩いて行ける距離
- 先生歴が長くて、優しそう
- 大学でも教えてる
- 症例写真が少しだけどある
- インビザラインSilverプロバイダー
- 口コミが全体的に少ない
- HPが2000年初期でとまった感じで見にくい
- 教授がメインの仕事のように見える
HPが2000年前後に作ってから更新されていない感じのもので、ネットを使ってのセールスは、あまりしていないのかな?という印象を受けました。
治療がメインなのか、大学で教えることがメインなのか、ちょっと分かりにくくて、大学で教えてるくらいなら信頼できるのかな?とも思いましたが、あまりクリニックにいないということにもなるのかしら?(=予約取りにくい?)と疑問に。
候補3 C矯正歯科
次に、HPからは今風な匂いがする矯正歯科。
- そこそこ近い
- HPは情報がいっぱいのってる
- 症例写真は少しあるけど、子供がメインっぽい
- インビザラインGoldプロバイダー
- 症例写真を見ると、正中線が揃っていないものが含まれている
- 口コミが極端に少なくて、最近のものもない
症例写真の正中線が揃っていないものが含まれているっていうのが、1番気になったところでした。
それから、大人の症例写真よりも子供の方が多くて、もしかしたら子供がメインな矯正歯科かな?と思いました。子供の頃に矯正するのと、大人になってからとでは、多少違ってくると思うので、大人の症例が少ないのがちょっと気になったところでした。
候補4 D矯正歯科
ちょっと遠くて悩めるけれど、なんか良い感じのする矯正歯科。
- 症例写真がめちゃくちゃ豊富!正中線も揃っている
- HPが見やすいし、情報がたくさん
- スタッフ紹介もあって色々フレンドリーな感じ
- 先生の歯が自然、スタッフも矯正中の人が何人かいる
- インビザラインPlatinumプロバイダー
- 車必須
- HPが立派なので、もしかしたら治療費も高めかも
症例写真それぞれに、どういった治療をしたかコメントがついていて、上下の歯並びが揃っていることがわかるように線が引いてあったりと、4つの中で1番分かりやすい写真でした。
スタッフも大勢いて、比較した中では1番大きそうなクリニックでした。ただ、ちょっと遠くて、予約のある日は慌てそうだな…と若干、心配。
4つの候補から考えたこと
この時点で、症例写真と口コミが少なめのB、C矯正歯科はコンサルテーション候補からはずすことにしました。
残すところ、A、D矯正歯科。
症例写真がなくて先生の腕前が全く分からないA矯正歯科を残した理由は、徒歩で行けるという点から。
D矯正歯科は症例写真がたくさんあって、患者さんが多そう&治療件数が多そう=経験豊富なイメージ。
こんなふうに、何個か候補を出して、自分が必要としているものを提供してもらえそうかどうかをよく考えました。
通う矯正歯科を決めることになったポイント〜インビザライン以外もOK?
私の調査によると、再矯正する人はインビザラインを好む人が多いそうです。理由は、アメリカだとブレースは10代のイメージがあるから、避けたいっていうのが多いらしい。
それから、アメリカでは2回目の矯正の人も多いらしく、そういう人たちは、子供の頃にブレースはしたから、それはもういいわ…という感じもあるそうです。
私も前はブレースでしたが、歯磨きが大変だったのと、食べ物の制限があったので避けたかった…あと、ブレースの方が歯を動かすための力が強く加わるらしく、中年の私の歯根が心配というのもありました。
ただ、治療方法を決める時は、色々なオプションをオープンにしておきたかったので、インビザライン一本!みたいな治療方針は、できれば避けたいという気持ちもありました。
では、どのように矯正歯科医を絞っていったのかというと…簡単に1点。
先生の矯正オタク度、です。
インビザラインのランクは参考程度に
このように、コンサルテーション前は、ブレースはできれば避けたいなという気持ちもありながら、インビザラインで治療する決心まではしていなかった状態なのですが、もし、インビザラインでいくなら、インビザラインのランクが上の矯正歯科医を選ぶのが良い気もしました。
候補から残したA、D矯正歯科を比べると、Invisalign TierがDiamond Plusでインビザラインをより多くやってるA矯正歯科のがいいかなっていう気もしなくはなかったのですが、このInvisalign Tierのレベルは、完治症例数を反映してるだけらしくって、スキルとか質をランク分けしてる訳じゃないってAlign Technologyに書いてあるので、目安程度にした方が良さそうということが分かりました。
InvisalignのサイトでFind a Doctorのページで検索して、色分けのアイコン箇所にあるハテナマークにカーソルを合わせると説明が出てきます。
症例数でランクが決まるなら、ランクはあまり気にしなくてもいいかな、と思いました。
結局ABOの認定と歯科医歴から決める!
A矯正歯科の症例写真がないので、ブレースもインビザラインも同じ件数くらいしているのか、インビザラインの方がはるかに多いのか、そのあたりがHPからは分かりませんでした。
インビザラインを信用していない訳ではありませんが、子供の頃に似たようなマウスピース矯正器具を一瞬していて、万能でないことは経験から理解していたので、ブレースでもインビザラインでもどちらでもOK、むしろ臨機応変に治療法を合わせられるという先生がいいというのが1番の希望でした。
アメリカの矯正歯科医の中でも約30%しか認定されてないABO(American Board of Orthodontics)に入ってるかどうかを見比べてみると、最後に残った候補のクリニックどちらとも登録されていますが、D矯正歯科の方がA矯正歯科よりずっと前に登録されてて、すでに1度目の更新を終えていることが判明。
ABOはテストに合格しないと認定されないらしく、よっぽどこの仕事が好きじゃないとメンバーになろうとか、テストを受けて更新し続けようとかならないよな、と思うと、心はD矯正歯科へ寄っていきました。
それで、D矯正歯科が無料コンサルテーションをやってたので、そちらへ行ってみて、なんか違うな…と思ったらA矯正歯科も行ってみようという結論に達しました。
最終的には、コンサルテーションに1度行っただけで、第2候補のA矯正歯科へは行きませんでした。最初に行ったところの先生のオタク度が高く、私の歯並びはインビザラインもブレースもどちらでも治療できると言われ、絶対こっちという押し付けがなかったところが良かったです。
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矯正歯科の選び方まとめ
私の場合、日本ですでに1回矯正したことがあったため、それと比較して今回はこういうのはイヤだな、ああいうのはイヤだな、ここは注意して見ておきたいな、など色々ありましたので、それを元に先生を選びました。
メインのチェックリストは、最初にあげた5項目です。これで、ざっくりと候補をしぼりました。
私の場合、先生の経験や評判も選ぶ時に参考にしましたが、決め手は先生がどれくらい矯正オタクか、です。これは、肌感覚というかオーラというか、表現しがたいのですが、矯正歯科医がただの仕事っていうより、できれば楽しんでやっていてほしいというか…。
それから、「絶対こうしなくてはいけない」と押し付けてくるクリニックは、体育会系なノリで患者を励まそうとしているのかもしれませんが、合う合わないがあると思いますので、そういうところもコンサルテーション時の会話の中でチェックしました。
全く初めての方は、まわりにオススメのクリニックがあるか聞いてみるのが1番安心できるかなと思います。それがムリそうなら、私のようにネット検索と自分の知識を振り絞って選ぶという感じで…。
アメリカは無料コンサルテーションをしているところも多いので、フラっと行ってみるのもいいかと思います。日本の場合、無料カウンセリングがあまりないかもしれませんので、事前の調査がかなり重要になります。
最後に、ここ!と決める時、他におさえておくといいポイントは…
- 治療内容と費用が見合っているか
- 極端に安くはないか、逆に高くはないか
- 治療期間や費用が現実的な内容か
- 本当に通い続けられるか、支払いできる内容か
と、現実的な、当たり前だよ!と言いたくなるポイントですが、カウンセリングに行って先生を前にすると、こういう判断が鈍くなることもありますので、要注意です。
ここでは、個人的にどうやって矯正歯科を選んだかをまとめましたが、もっと深く調査して選んでいる方達も多いと思います。
とにかく歯列矯正は調査が必須です!
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