最初に買った時から、なんか怪しいんだよな…と思いながら使っていた初代体温計(Walgreensの製品)。
1年くらい前に楽天グローバルエクスプレスを使って、日本から輸入した体温計(オムロンの製品)とどれくらい温度に差があったのか調べてみました。
そもそも日米で体温計を比べることになったきっかけ
Walgreensの体温計は、10年近く前、アメリカに移住して1年経たないくらいの時に購入したものです。
なんか違うんだよな…とずっと思っていたのは、2つの理由から。
- 今までの平熱より1℃くらい低い。
- 病院で体温を測ると、全く違う。
これまでの私の平熱は、だいたい36.5℃前後。
それなのに、Walgreensの体温計では、毎度96℉くらいとなり、摂氏になおすと、35.6℃!1℃も違う!
今までの人生でこんなに平熱が低かった事がなかったので、アメリカに来たせいで体温が変化したのかと思ったり。
ところが、たまに行く病院で測ると、だいたい98℉くらいとなり、摂氏になおすと、36.6℃。
さすがにWalgreensの安い体温計よりは、病院の方が正しい気もするけど…。
たまに「私の平熱35℃ちょっとなんだよね〜」なんていう人たちにも出会ってきたので、35.6℃は別にアリっちゃアリな平熱なのかなと思うと、そこまで心配になったりもしてなかったのですが。
新型コロナが流行ってきて、体温を測るのが重要になってくると、自分の平熱がイマイチ不確かというのはどうなんだろう…と思って、ようやく体温計を買い替える気になったのです。
ちなみに、Walgreensの体温計は、摂氏と華氏の切り替えも可能っぽいですが、アメリカ人に話すのに摂氏は使わないだろうと思い、華氏のまま使っていました。ただ、説明書に単位変換の簡易表がついていたので、それは今も停電時などの緊急時用に保存してあります。(びっくりするくらい停電が頻繁に起こるので…)
実際に測ってみた!!!
結果発表〜!
画像は摂氏華氏そのままなので分かりにくいですが、摂氏に揃えると、なんと!!その差は(やっぱり)1℃ありました!
Walgreensの体温計を摂氏に変換すると…
Walgreensの体温計の表示は、96.1℉。
これを摂氏に変換すると、35.6℃です。
やっぱりいつ測っても、なんかちょっと低めというか…。
ややぽちゃよりの中肉中背な私の平熱がこんなに低いなんて、ちょっとイメージできないというか…。平熱低いと勝手なイメージですが、やや痩せ気味とか、あんまり汗かかなさそうっていうのを想像してしまうのですが、私は汗っかきだし、この体温計の数値を見ても、「う〜ん…」という反応になります。
オムロン製だと36.5℃!
だよね!というか、なんとういか。
オムロン製だと36.5℃でした(華氏に変換すると、97.7℉)。
見慣れた数値のせいか、安心感があります。
そして、体温計なんてそんなに頻繁に買うものじゃないしな…と思って、年を重ねても見やすいようにと画面の大きいものにしたのですが、本当に見やすくて良いです。
Walgreensの体温計のレビューを確認
今更ですが、他にも「全然いつもと違う温度だよ!」ていう人たちはいないのかな?と気になったので、レビューを見てみました。すると…
あるある。めちゃある。
何度測っても毎度同じ数値が表示されるよ!ていう感想から、今までの体温より低い数値しか表示されない!とか、私と同じようにお医者さんが測ると98.6℉なのに、この体温計だと毎度95〜96℉なんだけど?ていう文字から若干の怒りを感じるコメントとか。
ただ、渡米して何年か経ち、気がつき始めたことなのですが、これは、Walgreens製だけが悪いとかそういうのではないような気がします。
アメリカで買えるモノ全体的に当てはまると思います。ちょいちょい残念な商品に当たるような感覚です。しばらく普通に使えていたとしても、日本だったらもうちょい長持ちするだろうなというようなモノが、短期間で買い替えが必要になったり。買った直後から、なんか少し様子がおかしい…という状態だったり。
返品が気軽にできるからなのか、販売されている商品も「おおよそ問題ない」のレベルでOKになっていると思えて仕方ありません。
注意:同じタイプの体温計は見つからなかったので、似たような体温計のレビューを参考にしました。
アメリカ人の平熱ってどれくらいなんだろう?
Walgreensのレビューを読んでいて気になった事が1つ。
「表示される体温が95〜96℉で低すぎるよ!」とお怒りになられている方がちょいちょいあったこと。
華氏95〜96は、摂氏だと35〜35.5℃です。日本だと、平熱が低めと言われる人たちにあたると思うのですが、「こんな低いことあるかー!怒」ていう勢いでコメントが書かれていました。
そこで、思いました。アメリカ人の平熱って何度なの?
アメリカ人の平均体温は98.6℉
このStanford Medicine News Center(Human body temperature has decreased in United States, study finds)によると、そうらしいです。
98.6°F(37℃)が平熱だと言われていたらしいです。
ただ、どうやらそれはちょっと高すぎるという流れになっているようです。
平均体温98.6°Fは、1868年の話
参考:Stanford Medicine News Center(Human body temperature has decreased in United States, study finds)
元々、この98.6°Fというのは、ドイツ人医師のCarl Reinhold August Wunderlichさんによって作られたそうです。
ただ、近年の調査結果でイギリスの25,000人の体温をみると、97.9°F(36.6℃)が平均だったそうです。
それで、過去を遡ってみると、その昔の平均体温は今より高くて98.6°Fだったものの、1900年代初期から中期にかけて生まれた男性の平均体温は、1800年代初期に生まれた男性の平均体温よりも1.06°F低く、10年ごとに0.05°F下がっているそうです。
昔と今の体温計の品質の差で生じた温度差なのかも?も考慮してはみたものの、徐々に体温が下がっているという事実は事実としてトレンドらしいです。
結局、アメリカでは何度がnormalな体温なの?
参考:WebMD.com(What Is Normal Body Temperature?)
参考:healthline.com(Forget 98.6°F. Humans Are Cooling Off — Here’s Why)
97〜99°F(36.1〜37.2℃)の間であれば、正常だそう。乳幼児や子供の場合は、97.9〜100.4°F(36.6〜38℃)と参照したサイトには書かれていました。
アメリカで「熱がある」というのは、100.4°F(38℃)以上だそう。
ただ、「アメリカ人」と言っても、人種・体格・年齢など様々なので、あくまでも目安・知識であって、何を持って発熱と診断するかは、総合的に診るそうです。
ここまでくると、日本の平均体温・平熱が気になります…。
日本人の平均体温は?
テルモ体温研究所を参照すると、日本人の平均体温は36.89℃で、7割は36.6℃から37.2℃の間だそうです。こちらも、アメリカの参照した記事と同様に、個人差があると書いてありました。
意外と高かった!そして、アメリカ人の平均体温とそんなに変わらない!!
ただ、この数値は1957年の調査結果らしいので(参考:「平熱が高い」「平熱が低い」…日本人の体温の平均は?)、日本もアメリカと同じように平均体温が10年ごとに下がっていると考えると、今はもっと低い可能性もあるのかも?
真冬でもTシャツやハーフパンツ、たまにビーサンなどで外をウロウロしているアメリカ人を見ていて、きっと体温が元々高いせいだと思っていましたが、そうでもなさそうです。
日本にいた頃は、夏場に電車に乗る時はカーディガン、会社にいるときはカーディガンに足元ヒーター、が欠かせませんでしたが、移住後も同じように必須です。
むしろ、日本のように設定温度を上げて電力を抑えよう!などという運動がないので、夏場でもスーパーに食料品を買いに行く時は、真冬まではいきませんが、そこそこ厚手のジャケットを着ることも多いです。
日本人とアメリカ人と平均体温が変わらないってことは、もしかしたら多くの人が「寒い(怒」と思いつつ買い物をしている可能性もあるのかと思うと、もっと設定温度を上げてもいいのでは?とも思いますが、面倒臭いのかな…。
アメリカと日本、体温計を比べてみたら…
Walgreens製の体温計はやっぱり微妙だった…ということだけではなく、実は日米で平均体温にそんなに差がないことまで判明して、ビックリです。
全てのWalgreen製の体温計がまともに測れないということもないと思いますが、全体のレビュー数863件に対して、星1つなのが195件で2割以上の人が不満に思っているみたいなので、ちょっとハズレが多いのかもしれません(レビューの件数は2023年2月16日現在)。
私がWalgreensの体温計を買うことになった理由は、旦那さんが急に発熱して、本当に緊急に必要になって、選んでいる暇はなく、家から1番近くにお店があって、1番簡単に手に入ったという理由からでした。
その時もすでに1℃低い状態だったんだろうなぁと思うと、あの時はたしか100°Fくらいと表示されたので、「ちょい高めの微熱。大袈裟な〜」などと言っていましたが、実際は101とか102くらい(38〜39℃くらい)だったのかもなぁ…と思うと、そりゃしんどかったよな…と。
教訓:見る物が全て正しいとは限らない。