以前は、Netflixで日本のものというとアニメばっかりだったのですが、最近は色々ドラマや映画も見られるので嬉しいです!
そこで、私(日本人)と旦那さん(アメリカ人)が一緒に見て、面白かった!気に入った!と意見が一致したドラマをリストアップしてみようと思います!
【Netflix・2024年3月現在】日本のドラマ・オススメの5作品
日本のドラマから随分遠ざかっていたので、顔を見て分かる役者さんは90年代〜2000年初期に活躍していた方たちばかりです。ですので、「誰が出ているか」という基準ではドラマを見ていません。
比較的年齢が若い役者さんを見ると、誰が誰だか、さっぱり分かりません…。
なので、人ではなくて、ドラマの中身そのものを面白いと思ったか、という視点でのオススメ5作品ということになります!日本を離れて長い方でも、きっと「面白い!」と思ってもらえるんじゃないかな、と思います。
公式のプレビューが少なくて残念ですが、何個かは見つかったので、ぜひ見てみてください!
ISHIKO and HANEO: You’re Suing Me?(邦題:石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー)
脚本 | 西田征史 |
演出/監督 | 塚原あゆ子 山本剛義 |
ジャンル | TVドラマ・リーガルドラマ・自己啓発 |
エピソード数 | 10 |
オリジナルの放送年 | 2022年 |
身近にある小さく見えるけど、解決が難しい個人的なトラブルなどを、法律の視点を交えてドラマ仕立てにしています。難しそうに感じる話でも、ドラマの中で自然にディベートが組み込まれているので、スッと頭に入ってきます。小難しい話はなく、幅広い年齢層の方が楽しめるちょっとコミカルなリーガルドラマです。
同時に、ドラマのキャラクターである石子と羽男が、それぞれのコンプレックスに向き合って少しずつ成長していく姿も楽しめます。大幅にドラマティックにステップアップするような流れではなくて、本当に小さい一歩なので、より親近感がわくドラマです。
【こんな人にオススメ!】
老若男女すべての方に!ドラマを通じて、日常トラブルを自分なりに考えたい方にもオススメ。
【逆にこんな人にはオススメしません】
恋愛ドラマが好きな方、ドラマティックな展開や「そりゃないよ!」というちょっとあり得ない展開のドラマを好む方には刺激が足らないかもしれません。
Kantaro: The Sweet Tooth Salaryman(邦題:さぼリーマン甘太朗)
脚本 | 村上大樹 足立紳 山口智之 酒井善史 |
演出/監督 | 守屋健太郎 石田雄介 髙島夏来 |
原作 | 原作:萩原天晴 漫画:アビディ井上 |
ジャンル | 漫画原作ドラマ・グルメドラマ・コメディ |
エピソード数 | 12 |
オリジナルの放送年 | 2017年 |
近々、日本へ一時帰国予定がある方、そしてスイーツが大好きな方には、ぜひオススメしたいドラマです。スイーツの映像がスゴイです。ドラマの中身はクスっと笑える内容なのですが、グルメ番組かな?と思うほど、食べるシーンに力が入っていて、それがまた面白いです。
日本にいると、特に意識することなくてもテレビや雑誌、会社での雑談などから飲食店の情報がアップデートされますが、日本を離れると、仕方がないことですが、一気に情報が古くなります。そして、帰国するたびに新しいお店の多さに驚かされます。
そんなだいぶ日本のスイーツ事情に疎くなってしまった方に、ぜひ見ていただきたいドラマです。放送年が2017年とちょっと古いので、もしかしたら中には閉店しているお店も入っているかもしれませんが、一時帰国前の予習にはもってこいの教材です。
【こんな人にオススメ!】
日本のスイーツ事情を知りたい方、「えー!」と驚く映像を楽しみたい方に!
【逆にこんな人にはオススメしません】
漫画っぽい、ちょっとオーバーな演出が苦手な方は不向きかもしれません。
Quartet(邦題:カルテット)
脚本 | 坂元裕二 |
演出/監督 | 土井裕泰 金子文紀 坪井敏雄 |
ジャンル | TVドラマ・ミステリー・コメディ |
エピソード数 | 10 |
オリジナルの放送年 | 2017年 |
ぱっと見からはメインのキャラクターにそこまで暗さはなく、普通な感じのドラマなのかと思っていたら、全く違った!と、予想をいい方向に裏切ってくれたドラマです。
このドラマは、Netflixのプレビューで唐揚げにレモンをかけるかどうかのシーンを見て、面白そうだなと思って見始めました。まさか、ちょっとしたミステリーものだとは思いもしなかったです。
ミステリーな部分もあり、コメディーなところもあり、ハッピーエンドが確約されている王道の恋愛ものよりも、大人の微妙な人間関係やそれぞれの心情、大人になると各個人が歩んできた人生って、本人が言わない限り本当に分からないことが多いよな…と色々な方面から楽しめるドラマです。
【こんな人にオススメ!】
言葉遊びを楽しみたい方、予想を裏切る展開が好きな方に!
【逆にこんな人にはオススメしません】
恋愛は必ずハッピーエンドを希望する方、ハッキリしないのは好きじゃない方
Story of My Family!!!(邦題:俺の家の話)
脚本 | 宮藤官九郎 |
演出/監督 | 金子文紀 山室大輔 福田亮介 |
ジャンル | TVドラマ・ファミリードラマ・コメディ |
エピソード数 | 10 |
オリジナルの放送年 | 2021年 |
ドラマなのに、ドラマに感じないのは、身近に起こりそうな出来事(在宅介護)を取り扱ったテーマだからでしょうか。
在宅介護の背景には、雇われヘルパーさんの怪しい過去の話や、いわゆる名士の家にありそうな遺産相続の話などゴシップ的な要素が散りばめられていて、そこも面白いところではあります。
しかし、私くらいの年齢ともなると、ドラマだけれど現実味があるので、色々考えさせられました。ゴシップ的な場面はドラマとして楽しみ、それ以外は、介護に対する現実や感情など色々と思うところもでてきたり、将来を想像したり、悩ましいなぁと感情移入が半端ないです。息子にお風呂を手伝ってもらう時の親の気持ちなどを思うと、最初はやっぱりお互いに複雑なんだろうな…と想像したり。
親の介護が、まだまだ遠い未来という方たちには、ちょっと共感しにくいドラマかもしれませんが、役者さんがそれぞれの役にピッタリはまっていて、クオリティがとても高いのでぜひ見ていただきたいです!
【こんな人にオススメ!】
演技のクオリティが高いドラマが好きな方にぜひ!どこの家も色々あるよな…と共感したい方にもオススメ。
【逆にこんな人にはオススメしません】
明るいラブコメが見たい方には向いていません。
Dragon Sakura S2(邦題:ドラゴン桜)
脚本 | オークラ 李正美 小山正太 |
演出/監督 | 福澤克雄 石井康晴 青山貴洋 |
原作 | 三田紀房 |
ジャンル | 漫画原作ドラマ・TVドラマ・ヒューマンドラマ・自己啓発 |
エピソード数 | 10 |
オリジナルの放送年 | 2021年 |
説明は不要なくらい一世を風靡した『ドラゴン桜』です。にもかかわらず、私は第1弾を見ていません。しかし、そんな私でも流行っていたことくらいは知っている、それくらい印象が強いドラマです。そして、第1弾を見ていなくても、楽しめます!
たかが大学、されど大学。
自分も高校生だった頃に、大学へ行くことのベネフィットを本当に分かりやすく、噛み砕いて教えてくれる大人に出会っていたかったな…と思えた内容でした。トップレベルの大学に入ることの意味を、偏差値以外の視点からドラマを通じて説明してくれるので、受験生にもオススメしたいです。
勉強のコツなんかも、私が高校で先生たちに言われた話より説得力があって、理にかなっています。私が過去に言われてきたのは、振り返ってみれば、根性論に近い勉強方法も多かったので、合う合わないがあったような気もします。
第1弾は見ていない私ですが、せっかくNetflixでシーズン2が見られるのだから…と軽い気持ちで見始めたら、最後までちゃっかり完走してしまうくらいに面白かったです。
日本の大学受験の仕組みが分かっていないアメリカ人の旦那さんも、ドラマの中身はどうやって各個人が成長していくかというところに視点が置かれていますので、最初から最後まで楽しめたと言っていました。そういうわけで、外国人のお友達やパートナーと一緒に見るのもオススメです。
最初に偏差値とはなんぞや、とか、東大は国立大だとか、入学するのにアメリカの大学との違いをちょっと説明してあげると、理解が深まるようでした。旦那さん的にナゾだったところは、センターの後の2次試験と足切り、私立のセンター利用受験あたりだったようです。
【こんな人にオススメ!】
今どきの高校生を見てみたい方、資格試験合格を目指している方や前向きになりたい方に。
【逆にこんな人にはオススメしません】
大学受験にトラウマがある方は、もしかしたら暗い気持ちが戻ってしまう可能性もあるかもしれません…。
海外在住日本人や外国人が見たくなる日本の番組のポイント
プレビューが重要。
日本の最新エンタメ情報に乗り遅れがちな海外在住日本人や、日本のことは好きだけど日本の全てを理解しきっていない外国人の方にとって、数えきれない作品数の中から、「これ見たい!」と思う最初の出会いは偶然見つけたプレビューになることが多いと思います。
昔と違って、日々出会う情報の数は果てしないのですが、あまりに早く流れていくので記憶に残らないことが多いです。
字幕や、作品によっては吹き替えもついている世界中の作品が見られる状況で、見てもらえる作品になるには、魅力的なプレビューはほぼ必須だと思います。プレビューが微妙だと、再生ボタンを押さないことが多いと思います。
『さぼリーマン甘太朗』は、もしプレビューが微妙だったら、スルーしていたと思いますが、たくさんの外国人が続きを見たくなったのはプレビューの作りが良かったからだと思います。映像も美しかったし、演技もコミカルで可笑しかったし、とにかく中身が気になる作りでした。
ドラマではありませんが、『はじめてのおつかい』も同じような理由で外国人の方が視聴を始めたんだろうなと思います。あえて私が勧めなくても、まわりで見ていた人が多かったです。
とりあえず、幼稚園児くらいの子が1人で出歩くっていうことが衝撃的だったのは間違いなくて、さらに1話が短く、完結型だったのも良かったのだと思います。
まとめ
最後にオススメの日本ドラマの一覧です。
タイトル | 邦題 | エピソード数 | ジャンル |
ISHIKO and HANEO: You’re Suing Me? | 石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー | 10 | リーガルドラマ |
Kantaro: The Sweet Tooth Salaryman | さぼリーマン甘太朗 | 12 | 漫画原作ドラマ |
Quartet | カルテット | 10 | ミステリードラマ |
Story of My Family!!! | 俺の家の話 | 10 | ファミリードラマ |
Dragon Sakura S2 | ドラゴン桜 | 10 | 漫画原作ドラマ |
ところで、ドラマのエピソード数が平均10話と、なんだか減ったような気もするのですが、初回と最終回がCMなしでも60分くらいとか、それ以上のドラマも中にはあったりするので、微妙に変化しているんだな…と感じます。
現代の視聴者にとっては、初回か最終回が通常より長くなるのは、あまり意味があるとは思えないところですが…。長くすることによって、何に変化が出るのか教えてほしいです!
これからも、「これは!」というオススメが出てきたら、アップデートしていきたいなと思います。