結局、ハッキリとした病名はいまだになく、原因も分からないままですが、突発性難聴(と思われる症状)の診断・治療の最後の仕上げで血液検査をすることになりました。
血液検査の当日は、ルーティーンで受けられる検査も一緒にしたので、チューブ(血をためるやつ)で6本分も血を取りました。最後の2本は血の勢いがなくて、ナースはちょっと離れた同僚ナースとおしゃべりに夢中のなか、針を皮膚の下でゴリゴリ動かされ、ちょっとビビりました。
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血液検査の内容
ENTの先生からオーダーされた血液検査の種類は4つです。
- 68kD抗体検査
- ビタミンD
- ビタミンB12
- マグネシウム
このうち、ビタミンB12は、おそらく私がほとんどベジタリアン生活をしているというところから、ついでに調べておこうかと追加された感じでした。
68kD抗体検査
これは、突発性難聴・治療その3でも出てきたものですが、自己免疫性の難聴かどうかを調べる検査です。
結果はネガティブでした。
この検査の結果は、他の血液検査の結果と違い、Interpretive Informationという項目が含まれていて「解釈的情報」とか訳すらしいんですが、日本語に訳すと余計に意味が分からない…。多分、結果を元にこういう解釈ができるっていうことが説明みたいなものじゃないかと思われます。
AIED(内耳自己免疫病)と突発性難聴、HSP70(ヒートショックプロテイン70)抗体についての説明がちょろっとされていて、ネガティブの結果が治療やAIEDの診断を決めるものではないですよっていう注意喚起的なことが書いてあります。
珍しいテストだったようで、受付の人に「初めて聞いた項目だ!」と言われました。
私が検査をした時は、この検査はUSFDA(米国食品医薬品局)の認可はおりていないようで、その旨の記載もありました。検査の詳細は、Mayo Clinic Laboratories(TEST ID : F68KD)(英語)でも確認できますので、気になる方はどうぞ!
ビタミンD
ビタミンDについては、ちょっと自信がなく、つい最近もFNNプライムオンラインで東京の人の98%が不足しているなんてのを読んでいたので、私も足りてはないんだろうなと予想はしていました。
まさにニュースで言われていた「不足」にあたるグループに入っています。
日光に当たっていない自覚はあります。なぜかというと、元々アトピーだったので、日本にいた頃は、アトピー跡を隠すため、常日頃カーディガンは羽織っていることが多かったです。また、アトピーが気にならなくなった渡米後は、30代の頃は気にしてなかったものの、40代に入る頃には、あまりの日差しのキツさに日焼けが心配になり、暑すぎない時はカーディガン、また、汗をかかない限りスカーフ巻いて首を隠すという感じだったので、太陽に当たるところは、だいたい手と顔だけという状況がほとんどで、仕方ないなと思いました。
なのに小さなシミが腕に増えてきました…ここ何年かは気温も高すぎるので、日傘を使おうかと悩み中です。
日焼け止めクリームは、あまり好きではないので、手も足も日焼け止めクリームは塗っておらず、無防備に太陽光にさらされていたのですが、全然ダメでしたね…。
検査結果の下の方に基準値の表があり、それによると、アメリカでの分布はこんな感じでされているようです。
25-OH Vitamin D Levels (ng/mL)の解釈
- Deficient(不足)< 12
- Insufficient(不十分)12〜19
- Sufficient(OK!)20〜79
- High(高い)80〜150
- Toxic(有害)> 150
私個人で見ると、「うわ、低すぎ!ヤバい!」となるのですが、日本の調査で私と同じ値にいる人がすごく多いと聞くと、安心してはいけないけれど、「1人じゃない…」と安心してしまいます。
ニュースによると、2、3日に1回鮭を一切れ食べる程度でもいいと書いてあるので、鮭はそんなに頻繁に食べられないので、日系スーパーで煮干しを買ってきて、それを毎日ちょこっと食べるようにしてみました。煮干し…天日にあたってるはずだし、ビタミンDが豊富だと信じたい。
さらにサプリメントも投入したので、次回の検査までにはもうちょっと良い数値にしていきたいです。
ビタミンB12
ベジタリアンやビーガンの人が心配になりがちなビタミンB12です。
私は週に1〜2回、魚介類も食べるし、卵やチーズも食べるので、そんなに心配はしていませんでした。
多いのかどうか分からないけど、基準よりは上。
ボーダーラインという目安があって、そこには“200-300 pg/mL”と書いてあったので、この中に入ってくると低くなってきてるよ、ということなのかもしれません。今のところ、基準値より上なので、そこまで神経質にならなくてもいいのでは?という気もします。
煮干しを食べ始めたことによってビタミンB12も増えるといいのですが、さらにサプリメントで今のうちにちょっと強化してもいいかな、という感じです。
マグネシウム
マグネシウムに関しては、何に関係するのか、どんな食材に豊富に含まれるのか、さっぱり分かりません。ビタミンDとビタミンB12は、なんとなくこの辺りかな?と目星がつけられましたが…。なので、検査の結果がどうなるのかもさっぱり予想できませんでした。
基準値の間におさまってはいるけど…やや低め寄り?
検査後に調べてみたところ、マグネシウムは、海藻や魚介類・アーモンドなどナッツ類に多く含まれるそうで、ナッツ系はほぼ毎日おやつに食べているのが良かったのか、それとも料理するのが簡単な海藻類を週に何日か食べているのが良かったのか、やや低めですが基準範囲内におさまっているようでした。
マグネシウムが不足すると、骨の形成に影響が出たり、不整脈、神経過敏や抗うつ感などを生じることもあるそうです。
参照:e-ヘルスネット, “マグネシウム”
今後の治療方針
血液検査の結果が出てからしばらくして、ENTの先生からメール連絡がありました。
ちなみに、ルーティーンの血液検査は、コメントがあったとしても「Your results are fine」とか、そっけないもので、数値がギリ基準値内とかのものでも、何も言われません。
先生の説明では、もしかしたら低すぎるビタミンDが、突発的な難聴の症状を起こしている可能性があるとのこと。
最初は、病院で処方されたビタミンDをオススメされましたが、日光に当たってないとか、ビタミンDが不足している自覚もあったので、とりあえず補助食品でなんとかならないかな?と思い、相談すると、サプリメントで様子を見てもOK!と返事が届き、その場合は、「毎日5000IUの摂取で試してみて、数ヶ月後にまた血液検査をしてみましょう」とのことでした。
そういうわけで、現在はマルチビタミンとビタミンDのサプリメントを摂取して、様子をみているところです。
サプリメント摂取開始後の変化
サプリメントを摂取してから、どのような変化があったかというと…
- 症状がマイルドになった、回数は若干減った。
- 食後に耳が詰まる感じがなくなった。
- 症状自体はなくなってない。
実は、ビタミンDは5000IUを指示されたものの、家にあったのが2000IUだったので、正確な変化とは言えないかもしれませんが、1番大きな変化は、症状が出る回数が少し減ったことです。1週間前くらいから5000IUのものに変更したので、これから数ヶ月でさらに症状が出る回数が減ればいいな、と思います。
回数でいうと、これまで月に1〜3回症状が出るのが普通でしたが、8月は1度も症状が出ませんでした。9月は1回症状がでましたが、軽い症状で今までみたいに全ての音を遮断したくなる感じではなかったです。
それから、これまで食後に耳が詰まる感じがちょくちょくありましたが、全然感じなくなりました。
突発的な難聴の症状自体はなくなっていませんが、サプリメントの効果が少しはあったのかな?と思います。
ただ!
日本旅行の前日は、難聴の症状が1日中出ていたので、どうもストレスが引き金になっている説が強いんじゃないかという気もしてきました。難聴になってから初めての飛行機、しかも長距離だったので、自分ではそんな気なかったですが、実際はメンタル面でドキドキしていたみたいです。
結局のところ、血液検査をした後も、直接的な原因は不明のままで、色々試しながら症状が起きないように気をつける生活をしています。そんな中、「あれ?これいいかも!」と手応えのあるものがでてきたので、これについては、また別でまとめたいと思います!